議会で質問しました2013年12月31日 22時48分33秒

12月13日県議会において通算22回目の一般質問をさせて頂きました。
いつもながら冒頭の前文が今の社会風潮に対する私の考えです。ご一読いただければ幸甚です。知事への質問部分は短くまとめました。なお、特定秘密保護法部分は私の登壇前に社民、共産の議員が発言したため急きょその場で発言したものです。

 

 一般質問  

それでは、質問をさせていただきます。その前に、知事からも今、特定秘密保護法の話がございました。
特定秘密法の問題これは、非常に大きな誤解があると思っております。
そもそも、特定秘密というのは、政府が持っている秘密、いわば政府の金庫の中の奥の奥にある秘密をどうするかということなのであって、これを扱うことができるのは、もちろん公務員、ほとんど公務員を対象にしているわけでございますね。だから、この法律の建前というのは、ほとんど公務員を建前にしており、一般の人というのは、ほとんど想定はしておりません。
また、その秘密の範囲というのは、先ほども知事からもるる説明がありましたように、漏洩が国の安全に著しい支障を与えるという情報でございまして、ほとんどの場合はないです。具体的に言えば、防衛とか外交とかスパイとかテロとか、そういうものが当たるわけでございまして、テロリストか、スパイならあり得ますが、民間人あるいは普通の役人がこれらの秘密を持つことはあり得ないことを特定秘密といっている。まず、ここの前提が違うわけです。
例えば、尖閣の中国漁船衝突の映像は、これは秘密ではありません。だから、こういうことを秘密にしたら罰則をしようという法律を作ったわけですね。それが、なぜいけないのか。
先ほど、あなたから戦前の例がありました。その時の新聞というのは、一体どうだったんですか。今回の反対している新聞というのは、戦争へ戦争へと煽ったんじゃないですか。そういう状況下であったので、あなたがそれを言うのだったら、そういう新聞の状況も、ぜひ言わなきゃいけないと私は思います。
この法律を読みますと、基本的人権とか、知る権利とか、報道の自由とか、そういうものは条文の中に書いています。だから、そういう意味では、非常にそういうことに関しては、配慮をしている法律だと思います。ただし、根本が、まず違いますから、秘密ということの。
私は思います。無いことを証明するというのはものすごく難しい。もともと無いのですから、幾らでも扇動ができますよ。例えば、サンフランシスコ講和条約。全面講和か、単独講和か。それから、安保改定、国連PKO、皆さん反対しました。それから、防衛省昇格に反対した。「戦争が来る、子供たちを戦場に送るな」、こういう話をやりましたけれども、結局、今どうですか。そんなこと、なってないじゃないですか。
風が吹くと桶屋が儲かる式の説明をして、国民をだますのはやめていただきたい。またもし、そういうことがあったら、それをチェックするのが議員の役目ではないですか。だから、議員の役目を放置してはいけないと、私は思うのであります。
さて質問にはいります。
さて、最近、旧約聖書物語を読みました。私はキリスト教徒ではありません。
ご存じのようにアダムとイブから始まる物語です。ほとんどのキリスト教徒の欧米人はこれを習っており、常識と考えた方が良いと思います。また、ノア、モーゼ、ソロモン、ダビデ、など映画やオペラ、絵画の題材に出てくる名前はこの旧約聖書の中の登場人物です。
そして旧約聖書はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典でもあります。これら3つの宗教は言ってみれば親戚の宗教です。 
そこにあるのは民族の歴史、部族の歴史、何世代もの栄枯盛衰の物語、あらゆる葛藤、物欲、性欲 怒り、憎しみ、嫉妬など人間くさい物語であり、決して教訓めいたことはありませんが、その歴史を通じての暗示や啓示が人間の本姓の中に語られている物語だと思います。一時代の一地方の歴史ではありますがその具体的歴史性により、鏡に映る自分自身や私たちの生きるこの現代を見せつけられるような気になります。
また、内心の何かの呼びかけを聞いたり、困難に出会ったり、暗中模索したり、戦いや飢餓などに国全体がまきこまれたり、人に裏切られたり、旅に出たり、新しい友を得たり、結婚をしたり死別したり、町や村をつくろうとしたり、狩りや漁にでかけたり、がっかりしたり成功したりと、とどのつまり古代も現代もなく、人間の出会う歴史は似たり寄ったりのものである。人間の内面の動きもまた然り、約束をした瞬間からそれを破る弱さや身勝手さ。勇気を以て未知と独立に向かうよりは慣れ親しんだ惰性や隷属に生きようとする怠惰心。過去の出来事や行動に照らして今と未来を判断することを敢えてしない愚。今起こりつつある社会の出来事の核心は何かをとらえようとせず右往左往してしまう「自信のない心」。信ずるよりは疑心暗鬼に動かされ羨望(せんぼう)、嫉妬のほのめかしに乗じられてしまう弱さ。それにも拘わらず見失いつづける理想や光を追い続ける人間の心。朽ちざる永遠の何ものかにあこがれずにいられない内心の求め。愛を求め、善を探し、平和を求め、人生の謎を考えずにはいられない人間精神。迷いながらも手探りに歩みつづけようとする人間存在。なぜ苦しみや痛みや悲哀や別離がこの世にあるのかという有史来の人間の問。生と死とは何なのかとの永遠の問を投げかけている。と解説されています。
話はそれますが、最初の預言者アブラハムが嫡子(ちゃくし)イサクを授かったにはアブラハム100歳、妻サライ90歳のときであり、先のノアは500歳で子を授かる。という話が出てきます。思い出すのは高校時代、古事記や日本書紀はデタラメだ、何故なら神武天皇130歳、仁徳天皇140歳など歴代天皇で100歳以上が多数存在するからだと教えられたのを覚えています。その教師をして日本の神話を否定したGHQ、占領軍が自分たちの神話は尊重するというダブルスタンダードの矛盾を抱えておりました。
最近、世代間ギャップというか、従来では考えられないような事件が発生しております。詰まる所、この問題は道徳や宗教、哲学の問題にも絡んでいます。また、これらは結局、とどのつまり、原因は道徳教育にあると思います。
今、文部科学省の有識者会議がその道徳教育を教科にしようという答申が出されました。が、それに反対する人々もいるようです。
私は道徳は人間が長い歴史の中で伝統や文化として培ってきた知恵がつまった宝物であると思います。多種多様な人間が集まった社会にあって、夫々がいかにこの世の中をお互いに快適に過ごすかの知恵でもあります。
通信や移動の自由はかってないほどの手軽さや広がりを持ち、経済のグローバル化やマネーのボーダレス化も進んでおります。
しかし、われわれは人間として本当に進歩したのか?我々はどう生きるべきか?は永遠の命題で過去から人間が問いかけてきた命題であります。
ただ解かっていることは、どうも人間は自由勝手に放置すると頽廃(たいはい)するようです。
だから戒律や格言で警鐘、その例でいえば「ノアの箱舟の話」では洪水で堕落した人間社会のリセットを神が命じるという警鐘を鳴らしましたが、常にそれを教えて堕落を食い止めてきたのが歴史であり、その繰り返しであったのだと思うのであります。戒律といえばモーゼの十戒が有名です。出エジプトの後、シナイ山でモーゼが神から授けられたもので、「主が唯一の神である、偶像崇拝の禁止、神の名をみだりに取り上げてはならない、安息日を守ること、父母を敬うこと、殺人をしてはいけない、姦淫をしてはならない、盗んではならない、偽証してはいけない、隣人の家をむさぼってはいけない」。
逆に言えば3000年前、このような行いが横行していたと想像されます。人間の業とは今も昔も変わらないということだと思います。
そして近代の我が国でも同じような教え、モーゼの十戒から宗教的要素をぬいたような教えがありました。曰く、「子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければならない」ということでした。1890年、明治天皇の教育勅語です。
一体どこに問題があるのでしょうか、こういう教えを否定した教育、戦前の考えが全て悪だとする価値観の刷り込みの結果が今日の社会の乱れの元凶(げんきょう)であると思うのであります。

さて質問に入ります。

 質問の第1点目は、全国育樹祭について。
 知事答弁:平成29年度誘致を表明しました。来年夏の主催者の公益社団法人国土緑化推進機構の理事会までに開催の申請を行います。
質問の第2点目は、金刀比羅宮を生かした観光の推進について。
知事答弁:国内外の事例も含め町や関係者の意見を伺いながら研究いたします。

質問の第3点目は、さぬき浜街道の整備について。
知事答弁:西白方から見立の多度津西工区は弘田川とJR予讃線の高架橋の来年度完成を予定しておりその後トンネル工事に着手できるよう必要な調査を進めます。
質問の第4点目は、学校における保護者対応について。
教育長答弁:弁護士などの相談費用を負担、研修や資料作成などおこない学校が適切に対応できるよう支援し地町村教育委員会とも連携しながら取り組みます。

質問の第5点目は、県職員給与の来春からの取扱いについて。
 知事答弁:地方公務員法並びに国他の地方自治体、民間事業の従事者などの事情を考慮し適切に定めます。

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