12月12日 の発言2012年12月16日 15時40分02秒

議会で一般質問の前に以下の現在の政治情勢について自分の考えを述べた。

平成24年12月12日  本会議場において  

今の政治状況、政党の離合集散が眼に余るのを見ているとどう考えても国民をバカにしているとしか思えません。強い憤りを感じるのであります。
こんなことで国民を騙せると思っている人が国会議員とは誠に情けない限りであります。国民の眼力を軽んずる風潮は大変危険であります。こういう国民をバカにした行動が政治不信を招いているのです。そしてそれ以上に、その原因を自分たちが作っていることに気づいていない事の方がより深刻な問題であります。
さて、その政党、こんなに軽んじられている政党という存在は何なのでしょうか
現下の小選挙区比例代表並立制は1994年細川内閣で導入されました。
その時言われたのは、これまでの個人後援会中心の選挙制度から政党中心の選挙制度になり、金のかからない、政策中心に訴える政治システムであると、また、いずれ二大政党に収斂され、時々の民意を反映し政権交代が容易な制度だといわれていました。また、政治と金の問題では企業団体献金を規制して政党交付金(国民一人当たりコーヒー1っ杯分250円)を政党に交付するという、票と金、いずれも政党中心の考えでありました。
小選挙区制は党が中心となり人、もの、金、権限を党の執行部に集中し、迅速な意思決定ができる制度だと言われていました。
当時、この制度に反対したひとの話を今でも覚えています。「議員が集まってよい政党を作ることはできるが、政党が良い議員を作るとは限らない、議員が先か政党が先かと問われれば迷わず議員が先と答える」あるいは「国会議員が顔を党本部だけに向け、サラリーマン政治家になり小粒になる」ということでした。
まさに卓見であったと最近しみじみと思うのであります。
さて、民主党政権、従来の常識を覆したのはよいがどうも稚拙さが目立ったようです。
先日、野田総理は「赤字国債、建設国債どちらも借金に変わりはない」と発言したと報道されていました。とんでもない話です。赤字国債はもともと財政法で発行が禁止されています、「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。」と規定しており、財政法第4条の但し書きは「公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる」と規定しており、例外的に建設国債の発行を認めております。公共事業により建設される社会資本は将来の国民も利用でき、建設国債は正当化できる、 との考えに基づいて、発行を認めていると考えられます。 一方、赤字国債は、一時的に赤字を補填するものであるため、発行は認められていません。具体例で言えば瀬戸大橋の建設国債は将来の世代も使うから負担を将来世代に残してもよいが、子ども手当の借金は今の世代の赤字を埋めるためであり将来世代の負担は認められないということで、まったく二つの意味は違います。
また、為替に関しても相場や市場介入の有無など、従来は言及しないで市場関係者の不安感を利用し適正に向かわせるのが常道だったと聞きました。民主党政権では軽々に為替相場の目標数字を発表しており、これまでの常識を覆しています。これはそこまでは売ってもよい、買ってもよい、というサインを投機筋に出すことになります。こういう常識では円高が是正されないのも理解できます。
さて、民主党の子供を社会で育てるという考え、一見、聞こえはいいですが、近所の頑固おやじが子供達に躾をすることかと思えば、なんでも手当や補助金で解決しようという考えは、親子の絆や家庭の喜怒哀楽の世界を奪います。昔から子供は親の背中を見て育つといわれます。親の努力する姿を見て育つということでしょう。
社会に育てられた子供は親や家庭に感謝せず社会に感謝するのでしょうか?子供から私はあなたの世話になっていませんと言われた親はショックでしょう。何の人生かと思うでしょう。日本は古代スパルタや北朝鮮でもあるまいし、私は親や家族に感謝する子供たちの国に住みたいと思います。
さて原発問題
原発の話で一番不思議に思うのは脱原発とか卒原発とかのスローガンは反対しません、が、安全で経済的な代替エネルギが出来たとして使用済み核燃料の処理をどうするのか具体的策がありません。ただ止めるだけなら誰でも言えます。
また、外的要因として途上国の原発計画は多数あり、特に中国では近い将来には60基の原発が稼働の予定だと報道されております。中国でもし何かあると放射能は偏西風に乗り日本に飛んできます。その影響は計り知れません。
そういう意味では国家プロジェクトで国際的な研究機関をつくり世界から人材を集め核燃料の最終処分と放射能の無害化研究に人、物、金を集中的に投下すべきであります。それが世界に対する貢献である確信しております。今、政府が行っているのはあら探しばかりで前向きの建設的な議論ではありません。
話を国防に転ずれば、民主党では自分が最高位にあることを知らなかった総理大臣がいたようですが、多分冗談でしょうが
沖縄の航空自衛隊、那覇基地を視察いたしました。近年、スクランブル回数が増えているそうです、特に中国が増えているようです。このスクランブルという行為をよく考えてみると100%相手国の意思であります。他国の軍用機が我々の領空に隙あらばと接近して来る行為は、それが軍に命令され、実行されているという明らかな国家意思であります。常に空の最前線では我々日本国の意思が試されています。一方、海の尖閣では領海侵犯は昨年までは民間の漁船で行っていましたが最近はエスカレートして中国の公船レベルになってきおり、いつ軍艦になるか心配であります。
非武装論者に言いたい、平和を話し合いで解決するという人に聞きたい、誰がどこから侵略があるかという人に聞きたい。北朝鮮による拉致も国家意思に基づいた侵略ではないのかと? 
話し合いは同じ力を持った者同士ならば話し合いのテーブルにも着くが、力が違った場合、はたして本当に話し合いで解決できましようか? 北朝鮮による拉致はないと言っていた人がまだ国会議員でいるので油断はできませんが、もうこんな神学論争は止めにして冷酷な国際政治の現実に向き合った議論を新しい国会ではしてほしいと希望して質問に入ります。
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